妹の話

妹と実家で過ごした頃の時間で
ふわっと思い出すシーンは
特別に何かがあった日ではなくて
部屋でくだらない話をしたり
(同じ部屋だった)
何気ない日常の時間。

さっき、ふと思い出したのは
部屋で2人でごろごろしていて
私「私って何歳になったけ?」
妹「23じゃない?」
私「え!?にーさんなの?」
妹「そうだよ!」
私「にーにーじゃなくて?」
妹「もう、にーにーじゃないよ」
で、なんかふさけていて
爆笑してたシーン。
これだけ読むと
なんのこっちゃわからないですね 笑。

私ら姉妹はよく
多分2人にしかわからないような感覚で
よくふざけていた。
もっと幼い頃には
あまりにきゃっきゃっと
爆笑が止まらなくなり
ヒートアップし過ぎて
母が呆れている時もあった。

こういう
2人にしかわからないようなことほど
妹も覚えていたりする。

妹も高校生になってからは
バンドをやりたいと言っていたり
好きなものも近かったので、
一緒にライヴもよく行った。

また話は子供の頃に戻り
忘れられないのが
妹は「光GENJI」に
ハマっていた時があって
まだ小学生だったので
妹と妹の友達を、
東京ドームに連れていく
という役割を
中学生の私が担ったことがあって
それが前から2列目くらいの良い席で
私もわーわー楽しんでいたのだけれど
帰りに高熱が出て(気づかなかったのか)
ふらふらしているのを
小学生2人に心配されながら帰るという
何とも…な思い出。

ライヴでいくつか思い出した。
私が高校生で、妹が中学生の時
Zi:killというバンドのライヴを
川崎のクラブチッタに観に行った。
そのライブの最後で
突然、妹が大好きだった
ドラマーが脱退すると発表して
妹が半狂乱のごとく泣いていて
帰り道も
私と友達でなんとかなだめたこと 笑。

L’Arc〜en〜Cielの武道館
2daysのライヴだった。
入ろうとしたらスタッフの人に
「これ昨日のチケットです」と
言われて、真っ青、真っ白になった。
すっかり日付を間違えていた。
でも、どうしても観たい
もちろん即ソールドアウトしている
ライヴだった。
外で余ったチケットを売っている人が
いるけれど(今はない光景か)
私はお金がなかった
そしたら高校生の妹が買ってくれました〜
当時の私は
情けないな、と思いつつ 笑。

JUDY AND MARY
妹が大好きで。
出てきた当初
私はあまり好きではなかった。
どんな経緯かは忘れたけれど
一緒に武道館のライブを
観に行った。
初めは斜に構えていた私も
だんだんと引き込まれていった。
すごい。
すっかり好きになってしまった。
解散の東京ドームも
妹が執念でチケットを手に入れ
一緒に観た。

妹は、結婚してから
広島で旦那さんの実家の家業を
継いでいる。
娘が2人いる(私にとっての姪)
子供が小さい頃は
よく実家に来ていたけれど
中学生とかになると
やっぱり部活とか色々で
なかなか東京にも来られずで
こちらもそんなに広島まで
行けないし、
ここ数年は
1年に一度会えればいいほうかな
という感じであった。

広島に引っ越してから
ウツになってパニック症と
診断されたと聞いた時
びっくりした。
私がなったのはわかる。
でも妹は、
そんな思い悩んで溜め込んで、
というタイプだと
思っていなかったからだ。

それは私からのイメージだった。
私が妹をそういうふうに
見ていたかったんだ。
いつも元気で安心の存在
みたいな。

今までしなかった話もした
親のことや
子供の頃、本当はこう思っていた
私に対してコンプレックスがあって
つらかった。とか。

妹は仕事やお金のことに
きっちりしていて
サボらないし休まない
私は就職もしないでバンドをやって
いつも親から心配されていた
20代の頃はさすがに引け目を感じていた。
色々繋がっていたんだなと思った。


今は妹も元気になり
去年はたまたま東京に来る機会で
CUICUIのライヴも来てくれたり
今年は娘とLUNA-SEAのライヴを
観に来ると言っていた。

写真は姪っこの小さい頃。
この姉妹をみていると
私たち姉妹の子供の頃を
思い出すのでした。