シロネコハシのこと

昨日は思いがけず、
くま(うちの猫)の話になったから

私の人生の半分近くの時間
過ごしてくれたハシ(ハシノスケ)の話を
今日は書いておこうと思う。

(くまは回復傾向です。ありがとう)


ハシは女の子なのに
私にハシノスケと名付けられてしまった
真っ白な猫です。
23歳まで生きた、長寿猫。


高校3年の頃、
実家のまわりで数日うろうろしているのを見かけて
忘れもしない、おばあちゃんのお葬式の日
うちの軒先にいたので
食パンをあげた。
人を怖がる様子もなく、
そのままうちの子になった。


家から1番近い動物病院に
中学生の妹と連れて行ってみた。
1歳くらいじゃないかなと言われた。
「白い猫は弱いから長生きしないよ」と
おじいちゃんの先生に言われたけれど、
23年も生きたよ
と、伝えたかったよ!


ハシはくまとは違って
活発な感じの性格だった。

人を怖がることは全くないし
隙あらば脱走しようとする。
3回、脱走されて
狭いところに入り込んだりされて
捕獲するのに大変だったのを
覚えている。
玄関の開け閉めは本当に注意が必要だった。

特に妹はナメられていたから
帰宅すると、まず母を呼んでから
ドアを開けていた。

テーブルにあるものもすぐに食べようとするし
ヤモリやらいろいろとってくる。
(書きたくないヤツも)
そして妹のところに持っていく 笑。

一度、家の中で蝉の声が鳴り響いていて
どうやらベランダに出て
とってきたらしいこともあった。


私がトイレに入る時は
必ず一緒に入ってきて
膝の上にきた。
高齢になって、膝の上までジャンプ出来なくなった時
ちょっと寂しい気持ちになって
乗せてあげていた。


私が実家から出る時
とても迷ったけれど、
もう17歳になっていたし、
猫は何よりも環境の変化に弱いから
実家の両親に任せることにした。
とはいえ、ほとんど世話をしていたのも母で
母に1番懐いていたし、
私も実家からそんなに離れていないところに
引っ越したので、
ちょこちょこ実家に行っていた。

母はもともとは猫が嫌いだった。
私が拾った時も、反対したのにね。

ハシはほとんど病院にもかかったことない。
ワクチンも初めの一度しか打っていない。
なんか、そういうのもあって
いじりすぎない
自然がいいっていうのが
頭の片隅にあるのかもしれない。


最後は、母が朝起きて、
しばらくはいつものように
寝ているもんだと思っていたら
死んでいたらしい。

その頃、私は会社に勤めていた。
家も実家へは1時間くらいかかるところに
引っ越していた。
母が気を遣ったのか、連絡がきたのは
帰り道だった。
そのまま実家に向かった。

私は死ぬとどうなるか
ということを、
あまりよくわかっていなかったのか
まだ信じていなかった。

寝ているだけなんじゃないの?
とか思っていた。

実家について
箱に入ったハシを触って
初めて死んでいると認識した。
そうだ。
死ぬと硬くなるんだった。


翌日、お葬式をした。


本当にありがとう。
おつかれさまと声をかけた。

両親と妹とハシと
実家で暮らしていた頃の思い出。

ハシの写真はほとんど紙にプリントしたもので
これもプリントをさっきスマホで撮った。